――しかし、作戦会議は最初の発言者の最初の一言で、いきなり難航した。

「あやつを退治するのは、まぁ不可能だな」
「どういう事です、ロファール陛下」

 細長い長方形の卓で、議長のリュナンとホームズを上座に据えて、左右にそれぞれ連合軍、シーライオンの面々が着いている。
 その中で、連合軍側の重鎮、ウエルトのロファール王はどことなく気だるげな、今回の騒ぎについてまるで気に掛けてない、とでも言わんばかりの様子である。その、一種やる気のなさそうな口調に、リュナンが鋭く噛み付いた。
「何故、そう言いきられるのですか? 確かに、ヴァルス提督は下すに困難な相手でしょう。ですが、提督はお一人、我々は多数。この数の差は余りにも歴然としています。いくら提督とはいえ、この数をどうにか出来るとは――」
「数の問題ではないのだ、公子」
 シーライオン側から上がった声に、ホームズがハッとそちらを見た。
「レオンハート公……? そりゃ一体、どういう事だ?」
「あの方に、数など関係ない。――いやむしろ、多勢だからこそ尚更あの方に有利、とも言える。そうですな、ロファール王」
「その通りだ、レオンハート」
 卓の両側で何やら頷きあう両者に、ホームズは疑問符を顔中に浮かべ、しかしやや不満そうに、
「説明、してもらいたいんだが?」
「これはスマン、ホームズ殿。だが、何と説明して良いものやら――」
 と、考え込むレオンハートに代わって、ロファールが一言、こう言った。
「今の我々の軍勢では、数を揃えれば揃えるほど、奴に攻撃を当てる事は不可能なのだよ」
「それは、どういう事なのですか? いくら提督といえども、人海戦術による包囲網で一斉攻撃を仕掛ければ――」
「奴相手では、それは得策とは言えないのだ。――そうだろう、ヨーダ」
 と。
 ロファールはそこで、シーライオン側の上座でムッツリと腕を組んでいるヨーダに声を掛けた。
「ご息女の事で頭に血が上ったとはいえ、ヴァルスの『あれ』を忘れるとは、イル島での隠居暮らしが少し悪い方向に向かったのではないのか?」
 少し非難めいた呆れ調の言葉に、しかしヨーダは反論もせず、
「……確かに。面目ない」
 六英雄の一人、ゾーアの暗黒剣士が余りにもあっさりと頭を下げる。その光景を目にした居並ぶ士官たちは、一斉にどよめいた。
「ロファール陛下、どういう事なんです?」
「つまりだ、リュナン公子」
 相変わらずどこかやる気なさそうに、ロファールは説明を続ける。
「例え大陸で一、二を争う剣士であっても、条件が揃えば、ヴァルスには指一本触れる事すら出来ないのだ。事実、大広間での騒動で、ヨーダの剣は奴の髪の毛はおろか服にすら届かなかった」
「確かに……」
 シーライオン側の末席近くで、つい先程までヴァルスと交戦していた――そしてその余波でラゼリア太守館を崩壊直前まで追い込んだ――エリシャが、ポツリと同意の言葉を呟く。
「『ブレンサンダ』も『ゴッドアハンド』も、『ブリザード』も『イビルサンダ』も『トルネード』も、虎の子の『シルフィード』についでに『プレリュード』まで『突撃』で放ったのに、直撃どころかあおりを受けて転びもしなかった……」
「――ってちょっと待て。お前『シルフィード』に『プレリュード』まで使ったのか? あの親父相手に『プレリュード』はないだろ。ありゃ光の魔法だろ?」
 彼女の告白を聞いて、顔色を僅かに変えるホームズ。が、銀髪賢者の答えは余りに簡潔で、淡々としていた。
「魔物みたいなものでしょう、あそこまで女好きだと」
「……まぁ、確かにな」
「あれほどの執着心、魔物と呼べなくもない」
「普通の魔物だったら、どれだけ楽か……」
 ロファール、レオンハート、ヨーダがそれぞれ疲れを宿した様子で同意する。揃って眉間に手を当て、やれやれとかぶりを振る。そんな様子にすっかり置いてけぼりの議長役リュナンは戸惑うが、最早三人は気にしないで話を続ける。
「ヴァルスを撃退するならば、最早あの作戦で行くしかあるまい」
「……あの、封印されし作戦、ですか」
「……やはり、それしか道はないのか」
「言いたい事は解る、ヨーダ。だが、他にどうすれば良いのだ?」
「そうです、ヨーダ殿。万策尽きた今、他に方法がございますまい」
「……確かに、お主らの言う通りだ。だが――」
「私とて、この作戦を実行に移すのは余りにも心苦しい。しかしあれ以外に有効な策がない」
「なりふり構っていられる余裕など、最早我々にはないのです」
「……ならば、わしも腹をくくろう」
 三人のやりとりは、気が付けば、余りにも重苦しく、沈鬱で、暗い。リュナンとホームズの、いや三人以外の皆の戸惑いが最骨頂に達する中、不意にロファールが手元のメモ帳にペンを走らせた。何かを書き付けたそれを、向かいに座るレオンハート、ヨーダに見せて、
「メンバーは、こんなものだろうか」
「そうですな」
「……やはり、わしも入るのか」
「諦めろ。時の流れとは残酷なものなのだ」
「くっ……このような、屈辱的な事をしなければならぬとは……」
「お、親父?」
 ヨーダの隣に座るシゲンも、悔しそうに拳を震わせる義父に戸惑いを隠しきれないでいる。
 ――が、かつての六英雄とその戦友の会話は、周囲を置いてけぼりにしたまま最終調整に入る。
「確か、シーライオンには魔女が一人いたな」
「シエラですか。……えぇ、彼女は行けます」
「ならば、もう決定だな」
「うむ。
 ――さて、リュナン公子、ホームズ殿」
「は、はい?」
「なな、何だよ」
 いきなりロファールから話を振られ、リュナンもホームズもどもりつつ応じる。
「すまないが、ここに書いてある者たちを至急集めてくれ」
 話についていけない二人の様子などお構いなしのロファールは、件のメモを上座に渡した。二人はそれを見て、
「……これは……」
「何だ、この面子は?」
「まぁ、蓋を開けてみれば解る」
 と、多く説明をしないウエルト王の様子は、やはり、どことなくやる気がなさそうだった。




(……む?)

 自らの感情の赴くまま麗しき女性を探し回っていたヴァルスは、その時初めて異変に気付いた。
 あれほど周囲にいたはずの人が、今はまるで見当たらない。
 そして、そこは六英雄。彼の第六感が、この事態にただならぬものを感じ取った。そう、判断を誤ればそのまますぐに破滅へと追い込まれるほどの――

「……むっ」

 しかしそれより尚強く、第六感に働き掛けるもっと自分を引きつけるもの。ヴァルスは、その感覚の赴くままに、中庭に繋がる回廊の奥に目を向けた。
 延々と続く磨かれた御影石の床。その上にひっそりと、緩く波打つ金色の髪を持った黒衣の女がスラリと立っていて、肩越しにこちらを見ていた。
 その、ともすればヴァルスを射抜くような、鋭い、しかしどこか艶めいた視線。それにヴァルスは直感した。

(誘っている……!)

 そう思ってしまえば早かった。あとは、まずはゆっくりと歩み寄り、静かに穏やかに、そして優しく語り掛ける。内容は、相手をひたすら誉める、これに尽きる。それは女を口説く時の原則であり鉄則だった。容姿を誉められて嬉しくない相手などいない。そして、誉められれば自然とガードが甘くなる。そこを上手く突いていけば、口説き落とす事などヴァルスにとって造作もない。
 そのために、まずは一歩――

 その瞬間、女はクルリと踵を返し、こちらに背を向け走り去る。

「――――!」
 不意を突かれた形で、呆気に取られ思わず硬直するヴァルス。しかし、ここで逃してしまったら六英雄の名が廃る。どうせそう遠くへは行かないだろう、と踏んで早足で歩き出す。
 女は角を曲がった。そして、ヴァルスも角を曲がった。
 そこに彼女はいなかった。
「何……!?」
 驚愕の呟きを漏らして周囲を見回す。と、彼は見た。
 黒衣の女は、ヴァルスよりもずっと前方にいる。
 あり得ない。いくら走ったとは言え、あの足でこれだけの距離が、この短時間で開けるものか。それとも、足が遅いように見せかけていたのか。
 しかし女はまだこちらを見ている。青い瞳に、どこか濡れたような憂いを秘めて。
 彼は、今度は走り出した。そして、彼女に手が届く、その寸前で。
 フッ……と、その姿が掻き消える。
 まるで陽炎のように、女は空気に溶けて、消えた。唖然として立ち止まったヴァルスだが、しかし彼の脳裏には、今の現象と酷似した記憶が蘇っていた。
(今のは……あれは――)
 それを正しく読み解こうとしている内に、女が再び姿を現わした。回廊の横手にある窓から見える中庭に。それはまるで、大気から今まさに生まれ出でた、妖しくも美しい人を惑わす妖女のようだった。
 その誘惑に打ち勝つ術を、彼は知らない――
(……そうか、あれは『ワープ』!)
 中庭への出入り口に向かって走りながら、蘇った記憶にヴァルスは感嘆していた。
(だとすれば、あの女は、ゾーアの魔女……! そんな者がここにいるなど……)
 考えられる可能性は二つ――ガーゼル教団からの刺客か、以前教団と密接な関わりを持っていたヨーダかシゲンの知り合いか、のどちらか。
 よくよく熟慮すれば、前者は違うだろう、という事が予測できる。いくら『ワープ』が使えて隠密活動に向いているとは言え、魔女が一人で任務に当たる、というのは聞いた事がない。基本は非力な彼女たちは、常に小隊単位で行動している。
 となれば、後者か。
(おのれ……ヨーダかシゲンか知らぬが、あれほどの美女をわしから隠し通すとは……!)
 わけの分からない怒りに燃えつつ、ヴァルスはとうとう中庭に出た。
 その瞬間、黒衣の魔女がパッと身を翻して駆け込んだ。

 見慣れない――勝手知ったるこのラゼリア太守館で初めて見る、如何にも急ごしらえといった感じの小屋に。

 何故、こんな小屋がこんな所にあるのか。
 誰が、何の目的で建てたのか。
 その答えを導き出して、ヴァルスはむぅ、と唸った。
 ……嬉しそうに。
(そうか、その中でわしと二人っきりで……――ふむ、それも悪くはないな)
 などと都合よく解釈して、ムフフフフ、と口角を持ち上げ、目じりを押し下げ、顔全体を目一杯喜びに歪めて笑う。
 ――おそらくホームズ辺りが見れば、「また何企んでやがるこのスケベ親父!」と怒鳴り散らしただろうが、生憎、ここにはホームズはいない。
 とにもかくにも、今、中庭にヴァルスを遮るものは何一つとして存在しない。レンツェンハイマーに支配され、先日には大乱闘すら繰り広げられた割りには整然とした中庭を、彼は悠然と横切り、石造りの粗末な小屋の前に立つ。
 彼はこの時、勝利を噛み締めていた。彼女は最早袋のねずみだ。逃げ場などない。いや、逃げる気など起こさせはしない。何故なら自分は、大陸一の色男だから――
 ドアノブに手を掛ける。捻る。ノブは回る。それを手前に引く。扉がギィィ、と軋んだ音を立てて開かれる。中は暗い。しかしヴァルスは、それに怯まず、むしろ意気揚々と踏み込む。
 そして嬉々として、叫ぶ。
「さぁ子猫ちゃん、もう逃げ場はないぞぉっ!」

「――……逃げ場がないのはお前だ、この阿呆めが」

 暗い。
 余りにも暗く沈んだ呻き声。
 それが、聞き慣れた友人ヨーダのものと気付くのに、数秒を要した。
 その硬直した数秒が、命取りだった。

 グイッ、と手を引かれて部屋の中央に投げ出された。
 たたらを踏んで、床に跪く。それとタイミングを同じくして、背後の入り口に誰かが立ち塞がった。
 第六感が絶対的な危機を告げるより早く、彼の目が闇に慣れた。思ったより暗くもなかったのだ――小屋の壁には申し訳程度の採光窓があり、そこから、外界の燦然たる陽光が微かに漏れ入っている。
 その光を切り取るかのように、無数の人影が立ち塞がっていた。

 男だった。

 全員、男だった。 
 脂でてかった顔とむさっ苦しいヒゲと筋骨隆々の体と堪えがたい口臭を持つ、中年の男たちが勢揃いしていた。
 それを認識した瞬間、
「ひっ……――」
 ヴァルスは、声にならない絶叫を上げていた。
 腰が抜け掛けている。足に力が入らない。それでも叱咤して、何とか立ち上がるヴァルス。逃げなければ。とにかくここから逃げなければ。
 が。
 彼の正面に立つ人物が、両腕をサッと上げた。
 その腕を、勢いよく振りながら、
「っサン、はいっ!」

「しっずかなこっはんのもりのかげっからっ」
「しっずかなこっはんのもりのかげっからっ」
「しっずかなこっはんのもりのかげっからっ」
「もーおきちゃいっかがっとかっこがなくー」
「もーおきちゃいっかがっとかっこがなくー」
「もーおきちゃいっかがっとかっこがなくー」
「かこーっかこーっかこっかこっかこーっ」
「かこーっかこーっかこっかこっかこーっ」
「かこーっかこーっかこっかこっかこーっ」

 輪唱。
 中年男の野太い声で紡がれる軽快なメロディ。
 延々と続いていく、それは明るいわらべ歌の輪唱だった。

 それを耳にした瞬間、ヴァルスは眩暈を覚えた。吐き気を感じた。意味もなく泣きたくなってきた。
 両耳を汚染していく、太く低い男たちの歌。彼らが吐き出す息に乗せられて漂う口臭。微かな汗臭さ。それに混じって香るこの鼻が曲がりそうになるほどに堪えがたい臭いは、俗に言う加齢臭だろうか?
 目を開ける。前を見ても中年男。右を見ても中年男。左を見ても中年男。後ろを見ても中年男。しかも全員ヒゲ面で筋骨隆々。
 目を閉じる。前にも増して耳を、そして頭を激しく汚染していく男たちの輪唱。それはリズムが少しも乱れる事なく続いていく。永遠と思われるほどに。
 やめてくれ。彼は懇願した。やめてくれ。もうやめてくれ。何という醜さ。何という男臭さ。何という堪えがたさ。やめてくれ。その歌をやめてくれ。周りを取り囲むのをやめてくれ。歌いながら近付くのをやめてくれ。頼む。頼む。頼む。女を。麗しき美女を。いや、もうこの際美女でなくてもいい。十人並みでいい。頼む、女を。柔らかくて良い匂いがして、そして美しく甘やかな声の女を。その女が歌う優しい歌を。この吐き気のする地獄から、清浄なる天国へ。頼む頼む。嫌だ。男は嫌だ。固くて臭い男は嫌だ。柔らかくて可愛くて優しくて良い匂いの女を。頼む、頼む、頼む。女が良い。女が。女。女。誰か、誰か優しい人よ、わしを助けてくれ助けてくれ助けてくれ――――




 そして、何もかもが終わった。


「……つまり、どういう事なんですか?」
「要するに、奴の持つスキルを逆手に利用した、というところかな」
「スキル……?」
「奴しか持っておらんから、正式な名称は決まっておらん。まぁこの際、安直に『プレイボーイ』とでもしておこうか」
「……はぁ」
「このスキルは、奴の性情そのものでな――己の認識できる範囲に女が一人でもいれば、美醜はどうであれ、よく避け、よく当て、しかもたまに必殺の一撃を出すようになる」
「……はぁ」
「おまけに、目に見えるところに女が増えれば増えるほど、その確率は無駄に高くなっていく」
「では――」
「大広間での第一次掃討作戦の時に、奴に攻撃がまるで当たらなかった、というのはつまりそれだ。……当たるはずもない。相手が女ではな」
「……はぁ」
「ただし、このスキルにはとんでもない欠点があってな」
「欠点? それは?」
「女ではなくむさくるしい男ばかりだと、途端に動きが鈍くなり、攻撃をよく外し、しかも必殺の一撃などまるで出なくなる」
「…………」
「まぁ、そういうわけで――」

 と、言葉を切って。
 疲れた様子で説明をしていたロファールは、ゴーレムたちが最後の作業に入っている急増のヴァルス専用牢獄を見やった。
 レネが召喚したゴーレムたちが何をしているのか、といえば――つまり、失神させたヴァルスが、目覚めても逃げられないように、出入り口の全てを塞いでいるのである。

「密室に男を詰め込んで、そこに誘い出せれば、あとは簡単だ」
「……成程」
 リュナンは半ば呆れたように頷いた。納得した。確かに納得はした。だが――
 彼は辺りを見回す。ゴーレムたちの作業を見守る、多くの作戦参加者――オイゲンはあからさまに傷付き、ミンツは微妙な表情をしており、無理矢理付け髭をつけさせられてまで参加を強制させられたサムソンはグッタリとしており、ヨーダは最早何も見ていない。
 そして、密室の中で歌を指揮していたというロファール王その人は。
「……自分が中年男の仲間入りをした、という証明になるから、この作戦は封印したままでいたかったのだがなぁ……」
「はぁ……」
 最早リュナンは、生返事しか返せない。
 だが彼はまだマシだった。隣に並ぶホームズなどは、呆れ果てて言葉もない。
「――それにしても、魔女がいてくれて助かった」
「え?」
「この作戦を最初に決行した時、囮役は女装したアフリードだった……――泣きながら逃げるアフリードは結構哀れだったのだが、それを本気で女と勘違いしていたのだから、奴の好色っぷりも恐ろしいと言うべきか」
「……はぁ」
「まぁ、この作戦がいつまでも有効だという事が証明できて、天国のグラムドも満足している事だろう。……彼が発案者だったからな」
「そうなんですか!?」
 さすがに最後の一言だけには、リュナンは目を剥いて尋ね返したのだった。


 その後。
 レネの操るゴーレムが、鎖でグルグル巻きにした小屋を土台から持ち上げ、遠くグラナダの地へと運び去った。その最終的な行く先は、セネー海の底だと皆は想像し、そして自分たちの勝利を不承不承祝った。


 ――が。
 この二ヶ月後、某金髪のシーライオン首領にそそのかされてグラナダで領主をする羽目になった緑髪の勇者氏がそこで何を見たか……については、最早別の話なので言及しない。

 

 


 サイト開設一周年記念企画、SSリクエストオールフリー第五弾。
 TS関連ではしょっちゅうお世話になっている、というか私をこの道に導いたTS友人霞音様からのリクエスト。

 リクエスト内容――『ヴァルス提督掃討作戦』。
 リク内容とタイトルが一致している理由――簾屋がこのネタを思い付いた時、霞音様に概要を話してしまったから。
 えらく長くなってしまった事について――本当は、ヴァルス提督にはもっと色んな女性に手を出していただく予定でした。ケイト、サーシャ、メリエル、プラム……。だから削ったんです。これでも削ったんです。もう勘弁してください。

 削らなかったら、どんなおかしな話になったのかなぁ……。

 改めまして、霞音様、リクエストありがとうございました。今後とも簾屋をよろしくお願いいたします。

 

 

 

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